「闇金ウシジマくん」のあらすじ動画をYouTubeに無断投稿したとして開示命令。マンガの画像だけでなく吹き出しの文字だけもアウト
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27日東京地方裁判所で、漫画雑誌のビックコミックスピリッツで不定期連載している、「闇金ウシジマくん」のあらすじ動画がYouTube上に無断投稿されたとして、サイトの運営しているYouTubeの米国本社に対して、投稿者の情報を開示するよう命じる判決が下りました。
権利者である小学館によると、動画上にマンガの画像を流すことはもちろん、吹き出しに書かれた文字を抜き出したものもアウトのようです。
小学館は「長い時間をかけて創造されるコンテンツを大切に守るため、断固とした対応を取っていきたい」とコメントしています。
増加する違法投稿
スマートフォンなどの利用者拡大と比例するようにネットの違法性も拡大していきました。ネットには違法アップロードサイトが溢れかえっています。
試しにYouTubeで「onepice」と検索してみると・・・
笑っちゃいますね。
たった上位5つだけで、なんと2つも違法性のあるものでした。
ワンピースだけでなくこの手の切り抜きネタバレ動画はたくさんあるみたいです。
今度はGoogleで「onepice」と検索してみると・・・
こちらはまだまだ健全そうかな・・・・?
あれ
「one pice 90 zip」?
zipとはデータ圧縮形式のことです。違法サイトではこのような圧縮ファイルを無料でダウンロードさせることでPVを稼ぎ、広告料金でお金を稼いでいます。またこのような危険なサイトでは、日本のサイトでなく、海外サイトであることがほとんどで、ウイルスや詐欺が横行していて大変危険です。
Youtubeだけでもあんな状態なのに、こっちでもこうなるともう手のつけようがありません。
違法アップロードの原因
理由は簡単です。急速に発展するインターネットに対して、全然法整備が進んでいないからです。
ここまで違法性に溢れてるのに消えないのは訳があります。
・国外のサーバーであるため、日本国の法律が適用できない
・アップロードをしているのは自身でなく他のユーザー
・権利者の告訴が必要
・あまりにも数が多すぎる
そのほかにもインターネットには様々な法律の抜け道があります。これをアップロード者はうまく使って逃げ回っているということです。
あまりに人数が多すぎるため1人1人逮捕しても切りがありません、そして何度終わらせたと思っても第2第3の逮捕者が出るだけというのが現状です。
まとめ
突然ですが僕は書店でアルバイトをしています。駅前にあるごくごく普通の書店です。
半年前でしょうか。漫画村がまだ潰れていなかった時に、僕がレジに立っているとこんな会話を聞きました。
「おっ新刊出てるじゃん。でもネットで見れるから買わないでいいや」
その高校生にとっては何気ない一言だったのでしょうが、僕にはとても他人事とは思えないほど悲しくなりました。
本が大好きで本屋でバイトをして、たくさんの本に出会いました。僕は読書が趣味で本が大好きです。
ネットでみることに腹を立てているわけではありません。
人の努力に対価を支払わないことに腹を立てているのです。
きっと現状ではまだまだ完全に違法サイトを駆逐することはできません。そこで僕たちに必要なのはきちんとしたモラルの意識だと思います。努力に見合った対価が払われない社会では、漫画家は収入を得られず、僕たちの大好きな漫画や小説はどんどん少なくなっていしまいます。そんなのって悲しいですよ。
それと正直出版社の企業努力も促進させるべきだと思いますね。CD業界は時代の流れに合わせて自らYouTube上に音源をアップロードしたり、定額サービスの充実に力を入れています。しかし、出版社はどうでしょうか?印刷会社との関係もわかりますが、このままただ違法性を主張するだけではだんだんと衰退していくのではないでしょうか。CD業界に見習い電子化にもっと舵を切り、最悪の結末を回避しなければなりません。切実にそう思います。